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管理人の日記
ちゃんとマスクをつけてて偉い(社並感) |
公共インフラ:「dアニメストア」を使って、「遊戯王セブンス」を見始めた。私にとって、久々の遊戯王として、存分に楽しめている。
…さて、「遊戯王」と言えば、言わずと知れたカードバトル漫画であり、作中ゲームを模した「遊戯王カード」が、今なお大ヒットをしている。そして、アニメ版についても、テレ朝版…は置いておいて、まずは原作ジャンプ漫画をモチーフとした第1作『遊戯王デュエルモンスターズ』が放映された。その終了後には、アニメオリジナル作品としてシリーズが続き、第2作『GX』、第3作『5D's』などが登場した。
――やれ。私は、特に2010年くらいに、どっぷりと遊戯王にハマりこんだ。当時放送されていたアニメ『5D's』は、ビデオテープで録画し、何度も何度も見返し、次回予告に一喜一憂した。150話という超長編アニメを、第1話から毎週欠かさず見るというのは、私の人生において、恐らく最初で最後であろう。また、資金や保管場所の問題はあったものの、リアルカードも購入しており、当時の友人と、泊まり込みで対戦を楽しんでいた。そして、ゲーム版である「タッグフォース」シリーズも、その頃は、1年ごとに発売されるという夢のような時期であり、その環境変化を、大いに楽しませてもらっていた。
総合して、私と遊戯王の付き合いは、それこそ「ファイナルファンタジー」にも匹敵するレベルであった。そしてその先も、人生レベルで親しめる作品になると思っていた。それも、もう15年も前の話だ…。
さて。「親しめる作品になると思っていた」などと過去形で書くのは、最近の遊戯王…特に、アニメが楽しめなくなったからである。
…まず、第3作『5D's』までは、私にとって、文句なしで名作と言えた。だが、第4作『ゼアル』、第5作『アークファイブ』、第6作『ヴレインズ』は、どれも問題のある作品で、部分的には視聴をしたものの、あまり楽しめたとは言えなかった。
――やれ、これらの作品が放映されている期間に、私は住環境の変化を何度も経験し、落ち着いてアニメを見るような気分ではなかった。また、『タッグフォース』のような優れたゲーム版が登場しなくなったという逆風もある。だが、最も大きかったのは、やはり、これらアニメ第4〜6作が純粋に不出来だったという理由であり、それによって、私の遊戯王熱は、冷めてしまったのだ。
というわけで。いま現在、住環境が一段落した状況となっても、これら第4〜6作を見てみたいとは思わない。なお、当サイトの歴史も長いということで、当時のレビュー記事も存在するため、必要とあらば、【タグ:遊戯王アニメ】などから、過去を振り返ってみてほしい。
なお、その後であるが、第7作『セブンス』からは、「ラッシュデュエル」という、遊戯王カードをモチーフとした別カードゲームを扱ったアニメがスタートした。これについては、やはり動画としてはほとんど見なかったものの、WEBの感想まとめを追っていたなど、一定の評価をしていた。
――そして、第8作『ゴーラッシュ』の放送開始は、私が再就職をしてしまった時期と重なり、ようやく私は、一人で自由にアニメを楽しめる空間を取り戻した。私は、「さあ、『遊戯王』を見るぞ…!」と意気込んでいったが、あまりの内容のキツさに、最初の数話で切り、ほどなく感想まとめすら見なくなった。そうして、私と遊戯王の付き合いは終わってしまった…わけではないのだが、「dアニメストア」で、何度も楽しんだ旧作を再視聴したり、未視聴だった劇場版作品を再生するなど、完全に「過去のアニメ」としての付き合いになっていたのだ。
噂には聞いてたけど、美味しすぎやろこのキャラは |
そういった状況だったのだが。私は、昨年末に、アニメ「逆転裁判」(【日記:2024/12/12】)を大満足で見終えたあと、次は何を見ようかと考えていた。逆転裁判は、全47話でじっくり楽しめたので、次も長めのアニメが良いなあ…と思っていた。そんな中、私は、遊戯王シリーズ第7作の「遊戯王セブンス」について、感想まとめを読んで、一定の評価をしていたことを思い出した。そして、せっかく見放題の環境があるのだからだから、アニメとしても見てみるか…と視聴を開始し、そして、久々に遊戯王アニメにハマってしまったのである。
さて、まず、『セブンス』で行われるラッシュデュエルであるが、これは「毎ターン、手札が5枚になるようにドローできる」「モンスターの通常召喚を何度でも行える」という特殊ルールを持った、本家遊戯王カード(OCG)の亜種だ。その採用には賛否…いや、批判的な意見のほうが多いだろうが、とはいえ、前作『ヴレインズ』における、「モンスターAを召喚!
モンスターAを素材にBをリンク召喚! Bの効果でCを特殊召喚!
Cを素材にDをリンク召喚! BとDを素材に…」みたいな無限ループまがいの行為、そして、オンラインゲーム:『マスターデュエル』における「先行制圧」と呼ばれる一方的なプレイングを見ていると、まあもう、ガチのOCGをテーマにしたアニメは難しいのだろうな、と思う。
…いっぽうで、ラッシュデュエルを採用したことのメリットとして、アニメが、シンプルで分かりやすいものとなった。各キャラクターのデッキコンセプトは非常に明快であり、メインキャラからサブまで、「ああ、このキャラの使用モンスターは『重機+動物』がモチーフで、相手の表示形式を変更する効果を、ショベルカーの掘り出しに例えているんだな」などと、分かりやすい。そして、各デッキに、必ず「エース」と呼ばれるモンスターカードが登場し、そのエース同士の殴り合いによって、デュエルが決着するようになっている。
――だが、シンプルなぶん、単調でつまらないというわけではなく、むしろ、メインキャラであっても割とあっさり負けてくれるため、ハラハラドキドキが続く。かつて、2話目で主人公が敗北する遊戯王があっただろうか…。確かに私は、感想まとめで物語を追ってはいたが、それは結局のところ倍速視聴以下であり、細かいデュエル結果などは知らないに等しいのだ。また、物語についても、ある意味で遊戯王らしいと言えるカオスな展開が連発し、全く予想が付かないものだ。そうそう、この電波さが遊戯王だよ!
また、登場人物についても、好感度の高いキャラが多い。まずは、主人公の「王道遊我」は、小学生ながら、研究家並の能力を持ち、「ラッシュデュエル」を開発する。ただ、“ラッシュデュエルを広めて、皆と楽しみたい”という以外に、これといった夢や希望は無いらしい。裏表の無いストレートすぎる性格であり、作中世界で人気であることと同じように、私にとっても、親しみやすい主人公だ。使用デッキは、「セブンス・ロード・マジシャン」を切り札に据えていることから、魔法使い族が多いものの、割と何でもありという感じで、初代主人公の「遊戯」に近い作りと言えるだろう。
…そして、恐らく大きなお友達に大人気なのが、「安立ミミ」ちゃんである。物語序盤に登場する美少女小学生…なのだが、衝撃のキャラ設定を持っている。一発ネタと思いきや、その後も登場し続け、どうやら準レギュラーとして定着したようだ。時には保護者枠、時にはネタキャラ、時には味方陣営と、とにかく美味しい人物であり、「セブンス」のハチャメチャな世界観を象徴している。使用デッキは、遊戯王OCGの懐かしモンスターをバブル時代にアレンジした「お水」テーマであり、ライフ回復からの反撃がコンセプトになっている。
――その他の人物についても、原則として、「性格」「使用モンスターの見た目」「デッキコンセプト」が連動しており、物語とデュエルが一致して、自然と頭の中に入ってくる。さらに、悪巧みをする敵キャラも、基本的にはデュエルすれば仲良くなるため、嫌な感じがほとんど無い。加えて、1話完結でテンポ良く進むため、意外なキャラがデュエルをすることもあり、そうなると勝敗にも予想が付かなくなる。
ちなみに。ここしばらくの過去作で猛威を振るった「デュエルなし回」についても、全体の1/3が終わるほどまで見た時点で、たった1コ話しか存在しない。しあかも、該当話は、例のカレー回であり、非常に楽しめたエピソードであった。というわけで、『セブンス』は、あくまでカードバトルを物語の中心としつつも、物語展開やキャラ同士の掛け合いも楽しめる…という、お得な作品になっている。
遊戯王らしいネタ要素も多数! |
そういうわけで。自分でも驚いているのだが、私は、「遊戯王セブンス」にて、久々に「遊戯王を見ていて面白い」という感情を取り戻せた。デュエル内容とキャラ描写が連動した展開、そして、1話完結でカードがテンポ良く飛び交う応酬などは、間違いなく、私が好きだった「遊戯王」の性質である。シリーズ初の小学生主人公であり、子供っぽい印象を受けるが、決して子供だましでは無いと言える作品だ。
…ちなみに。『遊戯王セブンス』は、2020年4月〜2022年3月と、アニメシリーズで最短の2年放送であった。さらに、ちょうど某ウイルスの災害と被ったということで、序盤に若干の放送遅延があり、全92話と、2年枠としても少なめの話数になっている。それでも、他のアニメと比べれば話数は多いということで、安定して楽しめるのが嬉しいものだ。
――さて。私は、今のところ、セブンスを30話くらいまで見ているが、思った以上にハマり込んでおり、dアニメストアで動画本編を朝・昼・晩と見たあと、さらに、かつて斜め読みしていた実況まとめをしっかり閲覧するなどして、マルチな楽しみ方をしている。いやー、「もう遊戯王なんて…」と思っていたが、セブンスを見ようと思って、本当に良かった。よーし、このまま、『5D's』以来、初めての遊戯王完走を目指すぞ!
(2025年1月14日)
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