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【バイオ1】「原作そのままの配信」は、あまり良くない選択肢だが… / やり込みinFF

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管理人の日記
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2025年1月21日(火)
【バイオ1】「原作そのままの配信」は、あまり良くない選択肢だが…


 
正直、グラフィックは、アーカイブス版と一長一短


 本日、唐突に
「バイオハザード:ディレクターズカット」PS5&PS4版が配信開始された。原作そのままということで、ハッキリ言って雑な移植であるが、「新しく作り直して劣化させる」という例のアレよりは、遥かにマシな扱いだ。
 …さて、『ディレクターズカット』は、初代プレイステーションで初登場した「バイオハザード1」
完全版といえる作品であり、難易度を下げた「ビギナーモード」と、アイテムや敵の配置を変えたうえで難易度もマシマシとした「アレンジモード」が、主な追加要素である。
 ――やれ、
アレンジモードは本当に難しく、オリジナルに慣れたプレイヤーであっても、序盤は弾が足りず、中盤から後半に掛けてはハンターの即死攻撃でポンポン首が飛んでいく。オリジナル版ではジルがEASYとされていたが、「アレンジ版ではジルも難しいので表記が無くなった」というのはマジのガチである。腕に自身がある人は、是非お遊びいただきたい。なお、PSP&Vitaのゲームアーカイブスに配信されたのも、この『ディレクターズカット』だ。

 ちなみに、実は初代PSには、もう一つ、「DUAL SHOCK Ver.」という更なるバージョンが発売されているが、戦闘や探索に関わる新要素が無く、振動機能の無いハードで遊ぶと変わらないこと、そして差し替え先のBGMが不評なうえに、作曲者がゴーストライター騒動を引き起こしたとある人物である。そのため、『DUAL SHOCK Ver.』は
黒歴史と化しているが、特に惜しむ声も無いようだ…。
 ――更なる余談だが、『ディレクターズカット』のパッケージ版には、DISC2として、
『バイオ2』の体験版が入っている(各種のDL版にはDISC2は存在しない)。内容は、レオンを使って、警察署のS.T.A.R.S.オフィスまでを探索できるというものであり、「HP0時に、真っ暗闇でキャラクターが殺害され、その血しぶきが画面に向かって飛び散る」という、製品版ではカットされてしまった残虐描写を拝見できる。あううううん(違)。その他、謎に「ロックマンDASH」の体験版も、「ロックマンNEO(仮)」としてカップリングされていたりする…。

初めてバイオをプレイした時にはここで死んでしまった。すぐ復活できるの嬉しいね


 さて。今回、PS5とPS4に配信された、
「バイオハザード:ディレクターズカット」については、実は2年前に一瞬だけ登場していたらしいが、レーティング関連の不備があって配信停止となり、本日やっと再配信となったそうだ。忘れていたのかもしれない。
 …ちなみに、価格は1000円とされているが、PSplusプレミアムだと追加料金なく遊べるほか、
何故か私の環境だと100円で購入できるようだ。配信開始セールなのか、設定ミスなのか、それとも、旧ゲームアーカイブス版を持っているとアップグレード扱いになるのか…?

 ところで、気になる
「移植の出来」だが、ハッキリ言って良くない。この移植版では、上位機種で発売する際の、最低限の手直しすらされておらず、グラフィックは非常にキツい。文字はガビガビで、2D背景は全てモザイク模様、ムービーシーンはボヤボヤだ。4Kテレビといった大画面で遊ぶのには、かなり苦しいものがある。ロードの高速化やfpsの上昇などといった、本体性能でゴリ押しできる部分ですら、何ら原作から改善されていない。
 …やれ、「初代PS作品のリマスター」となると、他の作品でも似たような問題はあるにはある。それでも、例えばFF7,8,9のリマスターだと、
文字は高解像度なフォントに変更されており、読みやすくなっていた。その他にも、FF9ではムービーが高画質化されており、そして時期的に最後に発売されたFFで8は、キャラモデルの一新などと、ある程度の手直しが為されていた。
 ――その他、Vitaで、PSPやアーカイブス版のソフトを遊ぶ場合には、「バイリニアフィルタリング」という、ドットのガビガビ感を薄める処理を掛けることができ、ある程度の画質向上を体感できていた。
性能で遥か彼方の上を行くPS5で、それができないというのは、ちょっと情けないぞ。

 その代わりに、今回のリマスターでは、追加機能として、
2つのリアルタイムセーブ機能が存在する。まずは、そのものズバリの「リアルタイムセーブ」で、ゲーム内の操作状況に一切関係なく、いつでもどこでも、20個までセーブデーターを作成でき、ロードも行える。
 …それと同時に、
「巻き戻しセーブ」という機能も存在する。どうやら、5秒毎に、自動的に中間ポイントを作り、そこから再開できるという内容のようだ。プレイを続けていたが、100個を超えても増え続けていたので、「失敗してしまったけど、その直前からやり直したい!」という場合に、特に不満を感じることは無いだろう。なお、その中間ポイントから、リアルタイムセーブのデーターを直接に作成できるという、地味にありがたい機能も存在する。

この味のある実写ムービーも収録されている


 というわけで。今回のPS5&PS4版「バイオハザード:ディレクターズカット」は、
カプコンらしからぬ雑な仕事であり、「名作を保存する」という意味で、あまり優れた出来とは言えない。とりわけ、携帯機的な側面を持つスイッチ版が出るならまだしも、大画面でプレイすることを前提としたプレイステーションだと、激しくキツい。もし、PSPやVitaが現役なら、そちらのハードを使って、アーカイブス版を遊んだほうが良いだろう。
 …ただし。この「バイオハザード:ディレクターズカット」からは、
何も削られていない。本当の無印版である初代『バイオハザード』に、追加要素を増し増しにした『ディレクターズカット』が、そのまま現行機に移植されており、高難易度のアレンジモードや、独特の味がある実写ムービーなどを、簡略化機能も使って、懐かしむことができる。この移植は、必要なことをやっていない感があるが、無駄なこともやっていないのだ。
 ――やれ、何故こんなことをわざわざ言わないといけないかというと、もちろん、
某ファイナルファンタジーの某ピが、新しく作り直したうえで劣化させるという伝説的所業をやらかしたからである。原作再現という名のもと、わざわざ追加要素も削除された。やるべきことはやらず、無駄なことだけを行った。やれ、今回のバイオハザード1もそうだし、その他にもドラゴンクエストなども、移植・リメイクに問題を抱えている例は多い。だが、ピより下は絶対に無いと断言できる。よくもまあ、私の大好きなファイナルファンタジーを、史上最低の目に遭わせてくれたものだ。あんな修復に失敗した絵画みたいなバージョンを、後世に語り継がねばならないとは…。

 ちなみに。『バイオハザード1』は、
ゲームキューブで、2002年にフルリメイクが為されており、そのHDリマスター版が、PS4やスイッチなどの現行機に移植されている。ただし、あくまでフルリメイクであり、マップの構造や演出の方向性、そして登場する敵やバランス調整が異なる。FF7と同じく、「リメイクを遊べば、オリジナル版は必要ない」とはならないため、ゲーム界の古典といえる初代バイオハザード現行機で遊べることは、無意味ではない。
 …まあ、正直、PS5を持っているのなら、過去作の移植や定番作を遊ぶだけでなく、「アストロボット」「ステラーブレイド」のような、新進気鋭の作品に挑戦をしてみてほしいと思う。また、「初代『バイオハザード』のリマスター」という点で考えても、グラフィックを筆頭に、手直しすべき点は山程あるし、どうせ完全版を名乗るのなら、セガサターン版のバトルゲームなんかも収録してほしいものだ。
 ――というわけで。言いたいことは山程あるが、今回の「バイオハザード:ディレクターズカット」のPS5&PS4への移植は、「何も削らなかった」というだけで、一定の評価ができる。
なんでこんなことが評価点になるんだろうね??

(2025年1月21日)

登録タグ/ ゲーム一般
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