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管理人の日記
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※野村哲也は野村アセットマネジメントとは特に関係ありません |
私は、最近、楽天ポイントを投資に使用する際、「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」という投資信託を購入するようになった。理由は、小数点以下の切り上げシステムにより、最も大きな利益を得られる銘柄であり、「少額の頻回投資」に適しているからだ。
…さて、この銘柄の特徴は、何と言っても、日本で購入できる投資信託の中で、「基準価額」が最高ということだ(楽天証券、SBI証券、Yahoo!
ファイナンスで検索して最大だったので、たぶん合ってる)。その数値、16万6004円(2月3日)である。基本的に、この基準価額という値は、商品を設定したときに、1万0000円からスタートするということなので、この投信は、2009年の運用開始時から、16.6倍に成長したということになる。とんでもない値と思うかも知れないが、同期間の円換算S&P500についても、約10倍に成長しているため、そこまで驚くべきことではない。まだ貯金を株で持っていない人はさっさと投資を始めましょう。
――ところで。「基準価額」とは、個別株=会社の株における「株価」に相当する値なのだが、ではこの数値が、銘柄を選ぶ時に重要かというと、全く重要ではない。何故なら、投資信託は、会社にもよるが、100円から買えるからだ。通常、「基準価額」の数値を10000で割った値を「1口」とし、その口数だけ、購入者に投資信託が付与される。例えば、前述の野村半導体(略)では、1口あたりの価格が16.6004円であり、100円を払った場合、6口ほどが買えるということになる。そして、購入後の投資信託は、額ではなく、割合で成長していく。以上、「基準価額が高いか低いか」という点は、投資信託を選ぶ際の選定基準として、普通は全く考えなくて良いのである。
さて、上で「普通は」と書いたように、普通ではない私が重視しているのはここからだ。上記の通り、2月3日の基準価額で、野村半導体を100円だけ購入すると、6.02口が買えるということになる。この小数点以下の取り扱いについては、「四捨五入」「小数点以下のまま保有」「切り上げ」などと、各社で対応が異なるようだが、楽天証券では、消費者が不利にならないよう、「切り上げ」となっている。つまり、100円で7口を購入可能だ。そして、いざ7口を受け取ったあと、「1口=16.6004円」で換算すると、約116円になる。なんと、買っただけで、+16%という莫大な利益を得られてしまったのだ。
…まあ、もちろん、問題点は多数ある。+16%と言っても、所詮は元が100円であり、+16円にしかならない。ここで、仮に10000円を買ってしまうと、「小数点以下切り上げ」の効果が下がり、たった10006円と、小さい得になる。また、現在は6.02口ということで、切り上げの効果が大きいが、もう少し基準価額が上がり、100円で5.9口しか買えないなどとなると、これまた切り上げの効果が下がり、購入額の100円に近い価格しか出なくなる。よって、「100円購入なら、確実に+16%」というのも嘘であり、実際には、その中央で、+8%くらいが平均となるだろう。加えて、楽天証券では、投資信託の毎日積み立てが部分的にしか行えない。よって、野村半導体を毎日100円ずつ積み立て注文する…というのも無理で、月1回の積み立て(NISA枠と特定口座で、2系統をセット可能)と、あとは、都度のスポット購入をする必要がある。よって、100円×31日を自動設定し、月3100円に+8%の倍率を掛ける…というのも不可能だ。
――とまあ、以上のような感じで。この「野村半導体
100円投資」によって得られる利益は、普通は数十円、頑張って100円を超えるかどうかというところである。損をしないのは嬉しいが、これだけでまとまった利益を出すのは難しいと言えるだろう。やはり、確実に儲かる方法なんて、インデックス・ファンドを長期間保有するという以外に無いのかもしれない…。
ただまあ、この使い方で最適な方法があって、それは、楽天ポイントによる投資信託の購入だ。
…ご存じ、楽天ポイントは、1ポイント=1円として、楽天証券における投資信託の購入に充当することが可能である。最近、ポイ活の王であるTikTokLiteのポイント変換において、PayPayポイントの獲得レートが悪化した(ポイントの9割しかPayPayに変換できなくなった)。そのため、私は、再び楽天ポイントへの変換を選んでいくことにしたのである。こちらは、100%を楽天通常ポイントに変換できる。
――よって、私は、100楽天ポイントを、それなりの頻度で得られる。その100ポイントを、野村半導体の購入に使っていくのだ。楽天証券における「同一銘柄の積み立ては月2件しか設定できず、それ以上は逐一購入が必要」という手間を、「楽天ポイントが溜まるたびにポイント投資する」と同時に行うことで、デメリットを軽減しているどころか、むしろ、ちょくちょく投資をするという楽しみに変えられているのだ。
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買ったけどやれてないなあ。いろんなゲームを遊ぶ時間がほしい… |
ちなみに、基準価額という観点を忘れて、「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」という銘柄自体について見てみると、なかなか良い感じである。最初に、信託手数料は年1.65%と非常に高い。これはハッキリ劣っている点であって、長期の資産形成には向いていない。また、売却時にも、0.3%の手数料が取られる(特定口座における約20%の納税分とは別)ため、評価額より少額しか手元に残らないというのも無視できない問題だ。
…いっぽう、分類としてはアクティブファンドということなのだろうが、半導体指数として知られている“SOX”のインデックスファンド(「楽天・プラス
SOX インデックスファンド」など)と比べた場合、珍しく、高いパフォーマンスを発揮している。例えば、あの“日銀ショック”の期間を含む、ここ半年の成長率で比較してみると、楽天SOXは+4.54%とあまり成長できていないが、野村半導体は+13.5%と、高い数値を記録している。
――また、100円投資をしたあとについても、すぐ売らず、そのまま持ち続けておくことも悪くない。なにせ、半導体会社の株たちを、100円ずつとはいえ、最初から+8%の強化を受けた状態で買えるのだ。私は、2024年後半の値動きから、“半導体”という単独業界に一点集中するのはやりすぎと判断するに至った。しかしながら、投資計画の一つとして持つのなら、今なお問題ないと思っている。実際、投資先の企業についても、エヌビディア・ブロードコム・TSMC(台湾)など、お馴染みの方々が名を連ねており、これからの成長も期待できる。これを、100円ずつ積み上げ、1000円、1万0000円…と成長させていくのも、植物に水をやるようで、面白い育成方針と言えるだろう。
というわけで、今回の「野村半導体」の100円購入は、もちろん、「小数点以下を切り上げる」システムによる実利もそうだが、どちらかというと、楽しさ重視という面が強い。
――まあでも、皆さまご存じの通り、低コストの「楽天・プラス」シリーズにひたすら積み立て投資をしているだけというのは、非常に退屈である。だから私は、極端な大負けをしない範囲で、いろいろと遊んでみたいのだ。せっかく“ポイント”というお金とは違う物を得られるのだから、それを日本円と合わせて、「楽天・プラス
NASDAQ-100 インデックスファンド」に混ぜてしまうのではなく、独自の銘柄購入に使ってみよう!
(2025年2月3日)
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