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管理人の日記
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ついに作中世界でも公認の用語となった |
モンハンワイルズの“クリア後”…もとい、「上位」攻略を進めていくと、あの懐かしい「歴戦」という強化形態が登場しだした。
…さて、「歴戦」は、据え置き版の前作と言える『ワールド』で登場した強化個体であり、攻撃力がUPする反面、体力を始めとしたその他の能力は、ほとんど据え置きである。また、あくまで強化形態ということで、「歴戦」専用のモンスター素材は存在せず、代わりに、「龍脈石」という“カスタム強化”(クリア後の最強育成で使用する強化方式)に使うアイテム、そして、レア度の高い装飾品が手に入りやすいというのが魅力であった。
――やれ、とりわけ『ワールド』でその傾向が強かったのだが、「攻撃珠」など、ごく一部の装飾品は、実在を疑われるレベルで入手率が低く、その収集は、当時の大きな沼要素であった。まあ、プレイ意欲を維持するため、簡単に最強装備を揃えさせたくないというのは分かるが…。お守り・護石・防具の傀異強化といった感じで、どの作品にも、こういう桁を1つ2つ間違えた運ゲー要素が存在するものだ。
また、「歴戦」は、クエスト形態としても特殊であり、「歴戦の個体が出現する」という固定ミッションは少なく、「調査クエスト」という回数限定&追加条件ランダムのクエストを使って、歴戦モンスターたちに挑んでいくことが多かった。
…さて、調査クエストには、追加の報酬枠が2〜5個存在し、一般モンスターだとそこがモンスター素材となるが、歴戦だと装飾品になる。もちろん、需要が大きいのは、報酬の大きい5枠だ。かくして、ワールド&アイスボーンのオンラインプレイでは、「歴戦5枠張れやカス」などという愛の有る(無い?)暴言が飛び交うことになったのである。最大の地雷は、ワールド時代の2人限定クエストであり、敵体力がオンライン補正=4人分に上がるくせに、2人でしか戦闘できないため、とても苦しい。だが、それだけに、募集板に貼られていたときは、「自分が何とかしてやらなくては」と、変な気持ちで入っていくこともあった。オンラインゲームあるあるである。ちなみに、アイスボーンでは、「オンラインの2人用体力」が追加され、2人限定クエストも、そこまで地雷では無くなってしまった。
――余談だが、「歴戦」は、その言葉通り、数々の戦いを勝ち抜いて生き残ってきた、強靭な個体ということのようである。元々は、ゲームシステム上の用語だった、『ワイルズ』において、主人公が「歴戦の猛者ってところか。」と発言しており、作中世界でも認知される言葉となったようだ。
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アン・イシュワルダさんは、ゼノっちにはなれなかったのだ… |
ところで。ワールド&アイスボーンでは、「歴戦王」という強化個体が存在したが、これは「歴戦」とは全く別である。
…まず、「歴戦王」は、歴戦個体と比べ、体力が大幅に上がっている(火力も上がっている)。また、初期状態のゲームには登場せず、アップデートで順次追加された、それぞれの歴戦王の専用クエストでのみ出現する。また、共通して専用素材を持ち、新しい防具セットを作ることが可能だ。そして、「歴戦王」コンテンツの作風も、時期によって違いがあるのだが、『ワールド』の中期以降に登場した「歴戦王」からは、新モーションや思考パターンの変化など、火力と体力だけでない、特別な強化が為されており、大ボスと呼ぶに相応しい存在となっている。
――やれ、私は、PS4世代の『ワールド』について、発売から少し遅れてプレイを始めたため、最初に戦った歴戦王が、本編ラスボスと言えるゼノ・ジーヴァであった。その時の印象は、今でも覚えている。シナリオ時は、体力以外に印象に残らなかった敵が、多段型の爆発(通称:ドーナツ爆発)を使うようになるなど、目に見えて攻撃範囲が広がった。また、地形ダメージが爆熱になったことで、新たに「耐熱の装衣」が活躍し始めた。そして、ただでさえ強いのに、制限時間が50分→30分と短くなったことで、高火力まで必要になった。この時間制限が非常に絶妙であり、そう簡単にはクリアできない難関クエストとしての地位を不動にしていた。謎に、ベヒーモスやエンシェント・レーシェンといった異次元からの刺客が壊れていただけである。
とまあ、「歴戦王ゼノ・ジーヴァ」、そしてそのかなり後になって登場した「歴戦王ネルギガンテ」は、順当にして王道の強化個体となっていた。ただ、そこまでの歴戦王というのは、実はあまり評判が良くなかったらしい。
…それもそのはず、第1弾として登場したのが、まさかの既存モンスターのキリンであり、即死と隣合わせの戦いが長くなっただけであった。その後の敵の中でも、特に、クシャルダオラについては、“通常種の時点で、新大陸進出にて、まさかのクソ度を増強させた敵”となっていたにもかかわらず、その強化形態である「歴戦王クシャルダオラ」は、不評な部分をわざわざヤケクソ気味にパワーアップさせたような悪趣味すぎる敵であった。ラストの「竜巻の中で寝る」は、今後とも長らく語り継がれるだろう。
――まあ、モンスターハンターには、例のアレによって“PS3時代”が存在しなかったため、『ワールド』については、色々と試行錯誤をしながら作っていたのであろう。そのような不評の時期を乗り越えたからこそ、最終的には、長く楽しめる定番オンラインアクションとして、文字通り、世界中に定着できたのだ。
ちなみに。追加パックである『アイスボーン』でも、歴戦王は登場した…のだが、こちらは、某クソウイルスの騒ぎに巻き込まれ、詳細は明かされていないものの、影響を受けることになった。
…まず、アイスボーンでは、3体の古龍(=「歴戦王」による強化対象)が新登場し、「歴戦王ネロミェール」は、順当な強化形態となっていた。だが、ちょうどその辺りで不要不急の外出が禁止となり、歴戦王ネロミェールも、故郷に帰れなくなって、ずっとハンターたちと戯れてくれた(歴戦王たちは、「イベントクエスト」枠であり、再登場はするものの、通常、期間限定枠であった)。ハンターたちを家に縛り付けて前向きに外出を阻止する、いいヤツである。その後、かなりの時間が経ち、ミラボレアスが登場する最終アップデートののちに、「歴戦王イヴェルカーナ」が登場し、こちらは“ネルギガンテ枠に相当する、パッケージモンスターの強化個体”として、専用のアレンジBGMと、作品最後に相応しい強さを持っていた。ミラボが壊れていたので、やや地味になってしまったが…。
――のだが、もう1体の古龍であった「アン・イシュワルダ」については、ついに歴戦王が登場しなかった。ご存じ、アイスボーンのラスボスと言える相手であり、ゼノ・ジーヴァと同じく、本編時点では、強さ・演出ともに、そこまで印象に残るものではなかった。それだけに、ゼノ・ジーヴァのように、歴戦王での一新について期待をしていたのだが…ひょっとすると、例のウイルス騒ぎによって、予定が無くなってしまったのかもしれない。あれだ、皆が不要不急の外出をしなくなってしまった結果、歴戦と呼べるだけの経験を積めなくなってしまったのだろう…多分。
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この青い光が出たときの「あっ!
歴戦だ!」感は凄かった |
ちなみに。『ワイルズ』での歴戦については、名前を引き継いでいるだけあって、『ワールド&アイスボーン』と似たような形式となっている。
…やれ、詳しいところは、まだ分からないのだが、どうも、固定クエストではなく、やはり、条件が変動し、受注回数に制限のある「調査クエスト」を中心に、戦闘を行っていくようだ。装飾品が手に入りやすいのは同じだが、今回のカスタム強化的な要素の「アーティア武器」が存在するほか、「歴戦狩猟の証」というチケットを入手でき、既存装備の進化系も作っていけるらしい。
――というわけで。『ワイルズ』の歴戦については、下位・上位に続く、3番目の難易度…とまでは行かないが、2.5番目のランクとして、今後の攻略の鍵となってくるだろう。もちろん、「歴戦王」にも期待である。きっと今作が、『ワールド』に続く、新たな時代を作ってくれるだろう!
(2025年3月16日)
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