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管理人の日記
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新生ドルマゲスが現れ、3体に分裂し、遊星に襲いかかってきた |
各種のおつかいを終え、いよいよドルマゲス戦である。ご存じ、これまでの物語で、ずっと敵として暗躍してきた存在であり、その相手と、ようやく決着を付けられる。バトル面においても、その前印象を軽く凌駕する圧倒的強さを誇り、多くのプレイヤーを教会送りにしてきた実績がある。
…また、演出面においても、まさに物語前半部の山場と言える場面であり、特に、人間の姿を保っている第1形態から、第2形態が登場し、化け物そのものと言える姿に変わって、大ボスBGMが流れ始めるあたりは、まさに“物語とバトルが融合したRPG作品”ならではの演出と言える。ちなみに、その大ボスBGMの名前は「ドルマゲス」、そのものずばりという名称だ。
――ところで、バトル前には、回復の泉があり、そこでHPとMPを全回復できる。まあ、このダンジョンにはメタル系が出現せず、レベル上げポイントとして使うのには微妙である。よって、純粋に、ドルマゲスと全力で戦ってくれということであろう。このような処置も、このダンジョンが初めて…ではなく、実は地味に、剣士像の洞窟にも回復ポイントが存在していた。まあ、確かに、トラップボックスは厄介なボスではあったが…。
さて。皆さまご存じの通り、このドルマゲス戦で鍵となるのは、ククールの「ベホマラー」である。DQ8で初の、自由に使える全体回復呪文だ。
…やれ、ドラゴンクエストには、FFのような「魔法の全体化」という概念は存在せず、これまでは「ベホマ」などを使い、1コマンドで1人を回復するしかなかった。それが、1コマンドで4人を一気に回復できるのだから、まさに革命的な呪文である。確かに、このドルマゲス戦は、前後のボス戦と比べて、飛び抜けた難関だ。だが、それでもし勝てなかったとしても、少し稼いでベホマラーを使えるようにすると、一気に難易度が下がる。文字通りのレベルデザインが非常に見事であり、さすが、当時の国民的ゲームというものだ。
――なのだが、今回の私のプレイでは、そのベホマラーを使わずに挑むことにした。理由は、レベル上げが簡単すぎるからである。3DS版では、トロデーン城でのメタル狩りが、正真正銘のバランスブレイカーと成り果てた(【日記:2025/2/16】)。そこを使えば、ククールがベホマラーを取得するLv30まで上げることなど、朝飯前である。だが、そうなると逆に、苦労の報酬であったベホマラーのほうの価値も落ちてしまった感がある。やれ、これが労働なら、楽になるのは100%良いことだ。でもゲームだからね?
適度なストレスをプレイヤーに与えるのも、また必要であると思う。
というわけで。「闇の遺跡」の攻略もそこそこに、いざ、ベホマラーなしでドルマゲスへと挑んでみる。まず、ドルマゲス第1形態は、人間のままの姿であるが、初ターンで3体に分裂する。これ以外にも、海の上をそのまま歩いたり、生身で空を飛んだりと、もはや人ならざる超常の力を身に着けており、人間の姿をしているのが逆に不気味というものだ。ちなみに、FF5の様子が変なおじさんも、“流砂の砂漠を生身で飛んで超えた”ということが、作中で語られていたりする。
…さて、ここでまず使うのは、お馴染みのチーム呼びだ。敵3体は、中央の本体がHP1880、分身2体はともにHP570だ。この手の敵としては珍しく、分身を復活させる能力は無い。バトルは、分身を含めて全滅させなければ勝利とならないので、まずは左右から消す必要がある。そういう時に最適なのがチーム呼びであり、主人公側に全く損害の無いまま、敵の戦力を大幅に削ってくれるのだ。実戦では、モンスターたちはランダム対象で行動してしまうため、分身撃破とは行かなかったものの、着実にHPを減らしてくれ、その後の人間キャラに戻ったところで、すぐに左右の分身を撃破できた。
――その後は、地道に回復しながら、中央の本体にダメージを蓄積させていく。さすがに、3体存在することを前提として火力が調整されているためか、敵が1体になれば明らかに楽だ。痛恨など、いきなり状況を崩される技も無い。ただ、それでもHPは高いので、油断せず、しっかり撃破していった。
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「あっ、悪いやつだ」って感じのデザイン |
そうして。分裂したドルマゲスを全て倒すと、イベントシーンを挟み、いかにもという感じのドルマゲス(第2形態)が出現する。内臓っぽい異空間、そして専用BGMの「ドルマゲス(楽曲名)」と合わせ、100点満点と言える大ボス戦だ。
…さて、この敵は多数の技を使ってくるが、特に印象的なのが、「フェザースコール」と「超高速連打」だ。まず、「フェザースコール」は、全体が約70のダメージを受ける。完全2連続行動のうちの1回として使ってくるので、着実に全員のHPが削られる難技となっている。ちなみに、私は、DQ8をプレイする際、主人公名を、ナンバリングが同じFF8から取って、「スコール」と付けている。そのため、この技の「スコールのように
羽根の雨が ふりそそぐ!」というテキストに驚く…というのが、毎度のプレイでの恒例行事となっている。
――また、「超高速連打」については、フェザースコールとは逆の、単体に特化した攻撃であり、主人公メンバーの1人を対象として、合計5発もの連撃を加える。まあ、さすがにストーリー中のボスということで、合計火力は1.65倍と、そこまででもない。ただ、この時点だと、便利な蘇生魔法である「ザオリク」は基本的に存在しないため、1人が戦闘不能となると、そこから崩されてしまう恐れもある。もちろんこちらも、完全2回行動の1回として使ってくるため、HPの低いゼシカやククールは、特に1ターンで即死する危険性すら存在するのだ。
そういうわけで。やはり、回復としては、ククールの「ベホマラー」が欲しいところである。それ無しで勝ちに行くのなら、呪文版と同じ効果を持つ「ベホマラチーズ」や、「世界樹の雫」「世界樹の葉」といった貴重な回復アイテムたちを、それぞれ惜しみなく使っていくべきだろう。しかし、今回の私は、通常プレイと高をくくっており、そういう特別な対策を、全く用意してこなかった。
…ということで。実際のバトルでは、回復に手を焼かれ、なかなか攻めていくことができない。特に、回復呪文を使える主人公とククールは、毎ターン「ベホマ」に張り付きとなる。よって、他の行動ができるのはヤンガスとゼシカなのだが、今回はゼシカの剣スキルを育てているため、最強特技と名高かった「双竜打ち」は使用できない(そもそも3DS版では弱体化しているようだが…)。よって、ゼシカがバイキルトを掛けたあとは、ひたすらヤンガス1人で攻撃していくような形となった。しかも、ヤンガスも斧以外のスキルを使っているため、打撃+防御力DOWNの「かぶとわり」も覚えていない。
――とまあ、そんな様子であったため、実戦では、ゼシカが手空き気味となってしまった。ゼシカは回復呪文を使えず、特別な準備をしていなかったため、消耗品のアイテムを使っての味方サポートもできない。防御力を下げるルカニについても、ドルマゲス第1形態に無効だったため、第2形態にも効かないと思い込んでいた(実際には効くので、ゼシカの行動として有用)。結果、防御を入力し、チームのHP減少ペースを下げるしかないことも多かったのである。トラップボックス戦でもそうだったが、ドラクエは戦闘不能がとても重いので、普通に防御を使ったりするのが、FFとは違うところだな。
そういう感じで戦っていくと、途中、最大のピンチとして、全体攻撃からの超高速連打により、よりによってククールが戦闘不能となってしまった。この時点での蘇生技は、「ザオラル」しか存在せず、「成功率が1/2、かつ、HPも最大値の1/2しか回復しない」と、性能が低い。これが失敗したり、または、蘇生してもすぐ倒されたりすると、もうピンチなんてものではなく、立て直し失敗=全滅である。
…ただ、今回は、運良く、主人公のザオラルが一発で成功し、そして、その後のターンでも倒れずに「ベホマ」でのHP回復に成功し、無事に主人公&ククールで、2人で回復させる体制を立て直せた。我ながら、かなり運が良かったと思う。そしてその後、再び地道にヤンガスで削っていって、何とかドルマゲスに勝利ができた。初回での勝利であり、第1形態・第2形態に連続で勝てたということになる。
――いやあ、これまでのプレイでは、ドルマゲスに対し、常にベホマラーを覚えてから挑んでいた。今回、初めて無しで戦ったのだが、さすがに難関と言われるだけのことはあると思った。“レアな消耗品を適切なタイミングで使用する”などといった専用対策も取っておらず、要は運が良かったから勝てたのだが、それだけに、勝てるかどうかわからない、白熱した戦いになった。やり込みプレイだと、逆に、なかなか味わえない感覚である…。
というわけで。物語前半部の山場であるドルマゲス戦を突破したが、“前半部”と書いているだけあって、まだまだ物語は続いていく。
――ちなみに、この日記での連載期間としては、ここまでで約2ヶ月である。旧作に対して、さすがに時間を使いすぎな感があるが、据え置き機側のゲームと、その他の一般記事も含めた毎日更新を維持しようとなると、これくらいが限界である…。そんなギリギリの状況で、残り半分も楽しんでいこう!
(2025年3月20日)
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