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管理人の日記
「初見のインパクト」と「いつもの2Dマリオ」の合わせ技 |
スイッチの「スーパーマリオブラザーズ
ワンダー」をクリアしました。いつもとひと味ちがった、完全新作2Dマリオでした。
…まず、本作の目玉は、「ワンダーフラワー」を取ることによって発動する、多数のフシギ現象である。既存の2Dマリオに囚われない多くのギミックが発動し、演出的にもアクション的にも大きく盛り上げてくれる…のだが、さすがに中盤から後半に掛けては、似たようなギミックも増えていき、どんなゲームにも宿命のことだが、目新しさは減っていった。しかし、やはりド王道の2Dマリオということで、目新しさの部分が消えても、手堅く楽しませてくれた。
――ちなみに、これまで、「Newブラザーズ」シリーズは、Wii版(2009年)からのアセットを、「NewブラザーズWii」「Newブラザーズ2(3DS)」「ブラザーズ2&ルイージU(WiiUおよびスイッチ移植版)」と長らく使いまわしてきており、Newでもなんでも無くなってきていたが、今作ではそれらをようやく一新している。フシギ現象以外でも、今回はしっかり新作として楽しませようという気概を感じる。むしろ今までは何だったのか。
そして。細かい部分での、本作の新要素も、ほとんど全てが、ゲーム性の向上に寄与している。
…例えば、基本操作を拡張する「バッジ」については、まあ「帽子パラシュート」が強すぎであり、私はそればかりを使っていたのだが、ネットの攻略等を見てみると、2段ジャンプが可能な「フロートスピン」が人気のようだ。というわけで、プレイ方針によって使い分けていける要素と言えよう。
――次に、ステージ形態についても、基本となる「通常ステージ」の他に、ミニギミックを楽しめる「ちょっと一息」、敵との戦闘をテーマとした「たおして進め!」、あとは「バッジチャレンジ」などがシリーズステージとして登場する。こういったステージも、様々なアイデアが満載となっており、まさに箸休め的に楽しめる。
ちなみに。グラフィックやアクション以外の演出で印象的だったのが、音についてである。
…まずは、日本語を喋るフラワーだ。例によって、初見時は「キッショ!!!
なんで喋るんだよ」という感じであったが、メッセージボックスによる文章ではなく、「作中世界の登場人物が」「音声として喋る」というのは、これまでとは違った印象を与えてくれる。2Dマリオに、深いストーリーは不要だと思うが、テンポを阻害しない小粒な演出は有ったほうが良いだろう。
――また、例のパックンフラワー合唱団を皮切りに、「これは…歌声…?」という感じで、音とアクションが組み合わさったギミックも多用されている。恐らくは、本作のテーマの一つであり、ラスボス戦まで音楽要素が取り入れられていた。音ゲー的に倒しめるという他、作中の敵キャラが歌っているようなこともあり、登場人物たちの意外な掘り下げになっている。これもまた、2Dマリオという40年来のテーマに、新風を取り入れられているといえるだろう。
こんなに難しいのは本当に最後だけなので安心してください… |
そして。高難易度ステージについても充実しすぎており、W1〜6までの各ワールドに対応するスペシャル面が6つ、その後に、総合問題的なステージが3つ用意されている。
――とりわけ、最後の最後に登場する「ウルトラチャンピオンシップ:バッジ・オン・パレード」は、2Dマリオでここまで強烈なものは珍しいといえるくらいの難しさであり、他の全てのステージを過去にする難易度であった。私も、このステージのみに単独記事を用意するほど(【日記:2025/1/25】)であり、それを見ていただければ、どれくらいの難しさなのか、分かっていただけるかもしれない…。
ちなみに、DLCについても、今作では存在しない。「2DマリオにDLCなんてあるわけないでしょ…」と言いたいところだが、結構あって、例えば、3DSの「Newブラザーズ2」では、追加ステージを販売しており、3個ステージが1パックになって209円(発売当時200円。増税?)、それが10セットあるので、合計30個ステージで2090円と、なかなかの迫力がある。まあ、同作では、初代DSの「Newブラザーズ」とは違って、ゲーム内にスペシャル面が存在するため、「当然あるべき要素を削って切り売りした」という感じはしない。とはいえ、2Dマリオ最強と噂される激烈な難関ステージが別料金というのはモヤモヤするし、現在では3DSのDLストアが閉店したため、遊ぶ手段が永遠に無くなってしまっている。
…また、WiiUの「ブラザーズU」では、「ルイージU」のほうが、DLCの大型追加パックという扱いであった。とはいえ、こちらについては、全82面の全てが作り直されていること、個別のパッケージ版が発売されており現環境のWiiUでもプレイ可能なこと、そしてスイッチ版の「ブラザーズU
デラックス」には最初から含まれていることから、あまり問題とされていない。
――というわけで。2Dマリオ作品においても、DLCの扱いは様々なのだが、今回の『ワンダー』においては、有料無料を問わず、DLCは全く存在しない。もちろん、アップデートを通して、アクション要素や難関ステージの追加をしてほしいという人もいるだろうが、個人的には、DLCが無いことで、小粒な2Dマリオらしく、サクッと遊べて良かったと思う。更なる要素については、また「スイッチ2」で、続編としての2Dマリオが達成してくれるでしょ。
そのた、本作には、協力プレイ要素が存在する。私は友達が居ないため、そちらについては未プレイなのだが、各種の感想等を読んでみると、なかなか好評ということらしい。前述した「ウルトラチャンピオンシップ」についても、先駆者兄貴たちに出荷をしてもらうという救済があるのだとか…。
マリオ先生の次回作にも期待します! |
というわけで。今回の「スーパーマリオブラザーズ
ワンダー」については、こんな感じで終わりである。
…ちなみに、“スイッチでの2Dマリオ”というと、強烈なライバルとして、「NewスーパーマリオブラザーズU
デラックス」が存在する。あちらは、前述した「ルイージU」も含めて82+82の全164面が存在し、高難易度のスペシャル面に加えて、超絶技巧のミッションモードが存在するなど、やりごたえ抜群だ。しかも、原作がWiiUで発売されたということで、最新作の『ワンダー』と比べても、グラフィックや操作面での遜色がほとんど無い。あれほどの定番作を抜き去るのは、さすがにちょっと難しそうだ。
――ただし、「ブラザーズU
デラックス」を遊んだ次として、この『ワンダー』を選ぶのは大正解である。ワンダーは、色々とひねった要素が多く、ブラザーズUから連続して遊んでも、飽きずに楽しめるだろう。そういう意味では、ボリュームで上を行くのでなく、別路線を目指して成功させた『ワンダー』は、スイッチ向けの最新作として、相応しい立ち位置になっていると思う。
そんなわけで。今回は、私にとって久々の2Dマリオとなったが、ワンダーフラワーの存在により、いつもとちょっと違う感じで、しかしながら王道感は忘れないという絶妙な作品を、コンプリートまで、じっくり味わうことができた。
…そして、日記では、ワールドごとに記事を書いていったが、その際には、過去のマリオ作品や、ロックマンXシリーズなど、懐かしい2Dアクションのゲームたちを振り返りながら、記事執筆を楽しんでいけたように思う。なお、プレイ時間は、スイッチ本体機能で「15時間以上プレイ」(20時間未満)となっており、現代の単品2Dアクションとして、長すぎでも短すぎでも無い、適切なボリュームであると思われる。
――ということで。これにて、「スーパーマリオブラザーズ
ワンダー」のプレイ日誌は終了だ。私の“ゲームミニ日誌”としては、「FF7リバース」「アストロボット」「モンスターハンターライズ:サンブレイク」に続く、4つ目の完結作となった。まあ、FF7リバースとサンブレイクは壮大な沼となったが、今回はアストロボット側であり、割とシンプルに終わらせられたように思う。そして、次のゲームも既に決まっている…というか、フリマアプリで買った分が山積みになっている。それでは、つる先生の次回作にご期待ください!
(2025年1月27日)
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