MEMEのことども (31〜40)
03/8/14 (40) 甲子園 今年も甲子園が始まった。 連日、激しい闘志で戦う選手と熱い応援の模様ががテレビから伝わってくる。 若い生命を燃やし尽くしたここ数年の過去の決算を果たしている選手達の顔は、みな一様に輝いている。 バッターボックスでキッと構えた若者の鋭い目が、ズキッとするほど胸に響く。 頬を伝う汗の美しいこと・・・。 実は、今一人前に野球を語る私は、27年ほど前、息子(長男)がある私立中学校で野球部に入った時、「野球」というものを全然知らなかった。 息子がポジションを「キャッチャー」に決めた時などは、「いやん!あの蟹みたいなヒトになるのぉ?」などとのたまう有様。 だって、お面を付け、蟹のような足を付けて、亀のおなかのような変な鎧を腹巻のように付けて、バッターの脇に座り込んで、ナニの前で「グー・チョキ・パー」のようなアヤシの仕草をしているヒト。 そんな程度の認識だったのだから・・。(^^ゞ そこへいくとピッチャーのなんと素敵なこと! 全員の目がピッチャーの一挙手一投足に注がれ、甲子園などではテレビが大写しで彼らの真剣な眼差しを写しているではないですか・・・。 かっこいい! 折角野球部の主将なのだから、何も「変態の蟹」にならなくても・・・。 今思うと笑ってしまうのだが、当時は本気でそう思っていた。 その「蟹息子」は、中学・高校・大学と野球オンリーの学生生活を送り、職業に就いてもなお、実業団野球のマネージャーを何年かし、やっとマトモ(?)な社会人になってくれた。 と思いきや、今度は自分の息子の少年野球のコーチとして、休み毎に練習の鬼。 まるで「野球が服を着ている」状態。 幸い、練習の甲斐あってか、孫のチームの活躍は目を見張るものが・・・。 小4・小5では「市大会」「県大会」「全国大会」へと進む快挙。 6年の今年は残念ながら「野球を心置きなくする為」に、息子と同じ中学への受験に向かって突進中。毎日帰宅が11時過ぎの猛勉強中。 従って野球は休部。 でも、夜の「バット素振り」は欠かさない熱心さ。 甲子園を夢見て毎日毎日汗みどろで練習した我が息子の高校時代の青春も、敢無く初戦で敗退の憂き目に。 日曜・祭日も無く、片道2時間余の通学にもメゲズ皆勤賞を頂くファイトでかじり付いていた高校の青春。 帰宅も10時過ぎ、帰るなり泥だらけのユニフォームを投げ出してばたん!きゅうう! 私はそれからどろどろの泥を払ってからの洗濯・・・。 ともすればユニフォームのシフトが上手く行かず、生乾きを慌ててアイロンで乾かして持たせたり・・。 早朝5時半までに、毎日お弁当を三食分作って私もがんばりました! そんな感慨を抱きながら二時間もかけて応援に行った私の目に映った息子達の「敗れし者たち」の青ざめた悲壮感とやり終えた後の充実感がないまぜになった表情は、私は多分一生忘れられないだろう。 放心したような青ざめた部員たちが、空き地の林の木にもたれて、じーっと無念の唇をかんでいる姿は、死ぬ程打ち込んだ事が終わった時の空虚な一瞬だったのだ。 ただ「負けた!」ということでは無く、翌日からは後輩に挑戦の座を明け渡す日なのだから。 大学時代の彼は、野球部の合宿所生活で、先輩後輩のしきたりの中で厳しいものだったようだが、もう私の知るところではない。 ただ、先輩から入る合宿所のお風呂が、しもじもの低学年が入る頃には、下が見えない位濁って、膝くらいしかお湯がない・・・とか、学校の教室を忘れるほど授業に出ない日が続く・・・という話が漏れ伝わってくるのみ。 年何回か、神宮で遠くから久しぶりに見る我が子に「生きてるわい」って感じ。(ーー;) そういえば、振り込む度に変化がある銀行の通帳が「生きている証」。 「ごみ」と呼ばれる低学年の辛抱も、「神様」と崇められる4年で花咲き、なんと!その学年はその大学始まって以来2回目の「完全優勝」をやってのけたのです! 神宮の光の中で、胴上げで宙に舞う我が息子達を見て、胸が一杯になった。 ”本当は「野球」をさせる為に入れた学校ではなかったぞ!” そんな恨みがましい気持ちも、「良く頑張った!」に代わった瞬間。 ユニフォームのソックスに、スクールカラーの「ブルー・レッド・&ブルー」の真ん中の一本の白い線を、二本に換えた男たち。 (数十年前の大先輩が「完全優勝」をした時に入った一本の白い線にプラスされた) 今も後輩達が着用するユニフォームのソックスの白い二本線。 その「いわれ」を知る人も少ないでしょう。 (そんな快挙も、前の「阪神タイガーズ」の優勝!という大ニュースと同じ日にぶつかり、マスコミには小さく扱われたので) そんな息子の後を追って、孫も同じ道を邁進しているのだ・・・。 何だかめまいのようなものを感じる。 今日も甲子園の画像がテレビを彩っている。 汗を飛ばして走りまわっている球児たちよ!みんな頑張れ! それにしても元球児の我が息子よ、野球から離れたのだから食事の量に気をつけたまえ。 このごろ「肥満おやじ」に突入の危険が・・・。 なんてったって、私のDNAを受けているのだから・・・。 ついでに言えば、我が次男君は「数回甲子園に行っています!」 あ・・いえ・・・、かの有名な「王」さんの出身の中学で野球部に一時在籍していたのは事実で、先輩・高校の荒木大輔さんなどと合宿生活をしたことも事実だが、甲子園行きは学校のバスを連ねての「先輩の応援」で・・・。(^^ゞ
03/7/31 (39) 車中ウォッチング【おばさん】 梅雨寒で、この季節なのに長袖を着用している方が目に付く。 ラッシュが終わった電車の中、座った私の右斜め前に立つご婦人もオレンジ色のニットレースをお召しだ。 駆け込んでくるなり荷物を荷台に上げ、両手を「イチニのサン」と親指から広げたり折ったり熱心に指の体操を始めた。 それが済むと今度は肩を左右にゆすり、柔軟体操。 おまけに、首を前後に曲げだした。 後ろに立っていた若いお嬢さんの鼻のあたりに、体操女史のもじゃもじゃ髪が遠慮も無く襲い掛かる。のけぞるお嬢さん。 体操女史の、しっかとした清潔そうな装いといい、キリリとした潔癖感に支配された美しい顔立ちといい、縁無しメガネから見える涼しげな目といい、完璧な清潔好きの奥様風。 寸暇を惜しんでの彼女の自己鍛錬は、ぐーたらデブちゃんの私には耳が(目が)痛い風景。 と・・・ 私の左隣の席の人が中腰になって降りるそぶり。 何気なく体操女史を見た瞬間、視線がバッチリ合ってしまった。 その時! 私ににっこり微笑みかけて来たではないか! えっ!えっ!えっ! 今までこっそり観察していた私の視線を知っていたのか・・・。ひぇ! どぎまぎしながら曖昧な表情でかわす私の目に映った彼女の行動・・・。 先ほど荷台に放り上げた黒い袋を慌てて引きおろしている・・・。 ということは・・・。 そこで問題解決! 彼女の「にっこり」は、私に左隣の席を確保してぇ!という合図だったんだ! 気が付いた時は既に遅し。 体格満点の若い男性がどっこいしょ!と座席を揺らして座った後! だって・・・。彼女は右の方に立っていたのだから、私の左隣の席まで辿り付くには、三人の人を乗り越えて来なくてはいけない・・。 そんな理不尽があるでしょうか・・・。 当てにした空席が埋まるのを見ると、黒い袋をまた荷台に放り上げた女史。 その後の彼女の観察はもうストップ。 一度も振り返らないで目的地で降りたことでした。 それにしても、あれだけ熱心に自己鍛錬運動をしていたら、何人もの人を乗り越えた空席確保など必要ないと思うなぁ・・・。
03/7/11 (38) 車中ウォッチング【若い男性】 梅雨の晴れ間、野暮用でちょっとお出かけ。 息子に買って貰った高級運動靴(ウォーキングシューズ)を履いて颯爽とどたどたと車中の人に。 ふと見ると、前に座った若者の何と美しい顔立ちだこと! 私の半分位(まさか)の小顔に、きりりとした眉。ずっと下を向いて熱心に読書。 額にかかる短めの髪がかすかな影を落として、何とも言えないムード。 と・・。プルルと携帯電話。腰のポッケから携帯電話を取り出してメールを読むが、眉一つ変化させないでそのまままたポッケに。 その時、初めて目を上げた。 わっ、涼しげな目! 白目の部分が青みを帯びて、まだ成熟していない若芽のような・・・。 また直ぐに目を本に落として、無表情に読み進む。 ほんっとにかっこいいんだけど、読んでいる本に気がついてみたら、あれま、週刊漫画本。 でも、こんなに素敵な顔なんだから、何でも許す!(?) 孫のような若者に見とれていると、隣にドスンと座った男性が手提げからごそごそノートを取り出した。 背の高い30がらみの顎髭くん。ちょぼちょぼした髭とグリーンと紺のチェックのハンチングが何やら業界風。 ふと見ると、あれ?使い慣れた感じの手提げに、何やらアプリケが。 頭を後ろに反らして、彼の視界からなるべく遠い位置かたらよくよく見れば! ふふ! 隣の本人とソックリな髭のおじさんがウィスキーを捧げている図柄。 もしかして、恋人か奥さんが手刺繍で作った手提げかも。 良く見れば、提げ手の部分や周囲には可愛い花柄のキルティング。 う!こぼれ見えているストラップには「熊のぷ〜さん」が覗いている。 鉛筆を取り出して何か書きはじめる。 ん・・? あれま、五線紙。 さらさら鉛筆の動きに目をやると、四分音符やら八分音符やらをシャッシャッと書いて、縦線をビュビュ! 目にも留まらぬ速さで五線紙を埋めて行く。 おぉ、それに合わせた重音まで書いているぅ・・・。 髭おじさん図柄の可愛いアプリケの手提げの上で踊る彼の魔法のような手。 ほのぼの「ミスマッチ」をしっかり楽しんだウォッチングでした。 いったい彼はどういう人物だったのでしょう・・。 斜め前に座っていた女性、私もカナワヌどすこいさん。 日暮里駅に着いて、エスカレーターのある階段に遠周りする私と行動が同じだったことには笑ってしまった。 やっぱし!
03/7/9 (37) 薄茶の運動靴 今日は日暮里まで生地選びに出かける。 梅雨特有の曇天。 この季節は、私・並びに次男くんにとっては試練の季節。 昔からどうした訳かこのじめじめとぼよ〜んと淀んだような空気が苦手。 次男くんも体質が私にそっくりで、「琵琶」が店頭に並ぶ頃には決まって大熱を出すのが常だった・・。(*_*; さすがに最近はおっさんになってそんなことも無くなったようだが・・・。 それはさておき、今日は日暮里を歩き回る予定なので、長男から買って貰ったおニューの運動靴(あ、ウォーキングシューズっていうんですよね)を履いて颯爽と(どたどたと)車中の人に。 この薄茶の運動靴(あ、ウォーキングシューズ・・)は、私にとっては生まれて初めての1万5千円もした運動靴(あ・・ウォーキ・・・えい!以後運動靴と呼ぶ!)。 先日、二階の息子一家と一緒に外食したあと、みんなで量販店に。 「おばぁ、またまた太ったみたいだね・・・。そのお腹すごいよぉぉ!」 長男の言葉に、今頃気づいたのかえ・・・とおどけてふてくされる私。 「これじゃぁ長生きできないよ!よし!今日僕がウォーキングシューズと万歩計を買ってあげるから、毎日おじいと歩くこと!」 長男に強引にシューズコーナーに連れて行かれて、ああでもない・・こーでもない・・・と、物色して決まったのがこれ! 「あえ!こんな運動靴が1万5千円! うそ!」 私の常識では考えられないお値段! 外出靴でもそんな高いお靴は買ったことがない・・・。 それなのに、たかだかこんなドタ靴が・・・。 「ちゃんと足に合った靴で歩かないと返って膝を痛めるから、このくらい出さないと。 僕がプレゼントするんだから、タダだと思えばいいんだから」 そこで、生まれて初めて1万5千円也!の運動靴がわが物に! ほかほか気分でお揃いの薄茶の靴を胸に我が家に帰ったことでした。 暫くして、孫がピンポーンと二階からやってきて、「はい!残金!」 何だろう・・・と差し出した封筒を覗くと、なにがしかの現金が・・・。 息子は、毎年ボーナスの中から「旅行にでも行きなさい」とやさしいお恵みを包んでくれるのだが、そのお恵みから、ちょっきり運動靴分を引いたものを持ってきてくれたのだ。 主人と大笑い!「残金」だって!ふふふ。 そんな高級運動靴でのお出かけなのでした! 息子よ、あんがとさん! 産んどいて良かった! !(^^)!
03/2/5 (36) 「車中ウォッチング 【おばさんの会話編】 あっという間にもう2月に突入!ううぅ 恐ろしい勢いで日月が流れる・・・。 今日はボランティア団体(というほどのものではないが)「あしながおばさん」の新年会兼打ち合わせで舞浜シェラトンへ・・。 相も変わらず着ていく服に難航するが、な〜に、冬はオーバーという隠蓑という強お〜い見方がアルから大丈夫! (とはいえ、ホテルの中でのオーバーはないよな・・・。やっぱり困る・・) はてさて、取敢えず身繕いをして駅へ。 一足前を歩いているご婦人二人、何やら楽しそうにおしゃべりしながら、いつの間にか同じ車両の客になっていた。 私の右二つ目に陣取るや、「そいでさぁ・・・」と先ほどの会話の続きが始まる。 隣一席空いているが、充分にお二人の声は耳に入って来る。 今日は、耳からのウォッチングといこう・・・。(~_~;) ダンボ耳・・・。 「こないださぁ、孫が遊びきてさぁ、あなた、お泊りするって言い出したのよぉ。」 「うんうん」 「うちの主人ったらさぁ、ほいほい喜んじゃってさ、「いいよいいよ」だって。 そんで、息子達は孫を置いてじぶんちに帰っていったわけよ。 さぁ大変!一人になったとたん、孫があなた!帰りたいぃぃ〜!と叫びだしたのよぉ! そうくると思ったわよ、わたしは! だから私言ってやったわよ!亭主に。 いわんこっちゃないでしょが!あんたがほいほいするからよ!って。 第一、お嫁さんがあんまり良い顔をしていなかったのに気が付かないんだからぁ! それからが大変よ。折角帰った息子夫婦に、また迎えに来て貰ってさぁ。 ぺちゃくちゃ ・・・あれこれ・・・」 ふと気付くと、ダイエットの話に変わっていた。 我ら中年女性の話題と言えば、「孫の話」「ダイエットの話」「ファッションの話」 飽きもせずに話は続く・・・。 と・・。 ある駅で若いカップルが息せき切って飛び込んできた。 私の隣に男性が座り、はあはぁまだ息を弾ませている。 その時点でもうおばちゃま達の会話は聞きとれない。 では、今度はカップルの話題を・・・。 女性「どうして遅刻したのさぁ!待ったんだよぉ!」 男性「ご免ご免!寝坊しちゃってさぁ」 「もう!帰ろうかと思ったんだから!」 「わりいわりい」 なんだらかんだら・・・。 デズニーランドに行くところらしい。 座っている男性の襟首を掴んで捩じ上げたり、拗ねたり・・・。 若いっていいなぁ・・・。 でも、私にはそんな時代は全然無かった・・。(*_*; あぁ!勿体無かったなぁ・・。 一度でいいから異性の襟首を甘えながら拗ねながら捩じ上げてみたかった・・・。
02/12/19 (35) 「続・車中ウォッチング【クリスマス】編」 今年もあとわずか・・・。 何となく慌ただしい気分は毎年のこと。 その割りにはちっとも年末のお掃除には手が付いていない。 今日はデッサン会最後の教室。 勉強の後は、ささやかな忘年会の予定。 重たいデッサン用具をえっさらほいと担ぎ、反対の肩にもイーゼルを担いで車中の人に。。 さすが年末。ウィークディの午前にしては結構込んでいる。 隣の駅から乗ってきた小さなおばあさま。年格好は80歳は過ぎていらっしゃるかな・・? ふと見ると、なんと!着易そうな紺色のオーバーの前身ごろに、可愛い小さな薔薇の花が刺繍してあり、それが袖口にもあしらってある。 袖口も丸い可愛い切り込みが入っていて、その部分に赤い薔薇が刺繍してあるのだ! 良く見ると、前身ごろのあちこちにも配分良く赤い薔薇が散らしてある・・・。 お孫さんのオーバーの「おあがり(お下がりの反対)」にしてはあまりにもお背が小さいし。 おぐしはすっかり白く、少しの髪を黒いターバン風のニット帽に包んで、どう拝見してもやっぱり80歳に見えるおばあさま。 で! ふと視線を襟元に落としてびっくり! オーバーの小さな襟元に飾ってあるブローチが、「赤い可愛い靴下」からキラキラした宝石が溢れているデザイン! サンタさんからのプレゼントのガラスの宝石達。 なんておしゃれなおばあさま! その小さなお身体は、オーバーの上からでもしっかり年を感じられるスタイル。 でも、お心はいつまでも「サンタさんを待つ」少女なのでしょうか。 何だかとってもうれしくなってしまったことでした。
02/10/19 (34) 【 四文字熟語】 このところ、めちゃくちゃ忙しい・・・。 あれもしなくちゃ・・・これも期限が・・・と、頭の中がくるくるしている。 *「MEMEのドレス」(新サイト・webショップ)用のドレス作品を作成。 (少なくとも5〜8点は用意しなくては・・・) *晋遊舎 【Windows100%】月刊誌への素材提供の年賀関連素材作成(11/13日発行) (発買日までには「干支のひつじちゃん」をUPしておく約束。 *桃園書房 【即プリしよう! 超カンタン年賀状】 冊子への年賀状素材作成 (11/1日発行)(同じく発売日までにはCDからリンクの「年賀状」を2003年用に しておく約束) *友人の退職祝いに二泊旅行に。 *孫の野球試合の応援(千葉県代表チームで関東大会に!) 毎週勝ち進む度、うれしい悲鳴! *母「けい」の入院で近日中に見舞いに新潟へ・・・。 *ボランティア団体「あしながおばさん」のバザー(11/15)用の作品作り (テーブルランナー数本。ワインホルダー数枚。バッグ数品。などなど) *ドレス生地購入の為、日暮里に・・・。(10/31) *定期検診の為病院に(11/14) *油絵教室の野外スケッチ会(10/22) *展覧会への作品搬入・搬出 などなど、ここ暫くは目も当てられないばたばた加減・・・。 話変わって、一年位前のこと。 二階の息子宅での食事にお呼ばれし、息子自慢の美味しい「フィジリ」(スパゲッティ料理)に舌づつみをうっていた。 当時も相も変わらず忙しかった私。 なんじゃら・かんじゃら話していると、息子が当時小4だった孫に言った。 「は〜い、そこで問題!。四文字熟語で、【自分で始末出来ない程の仕事を抱え込んで、あたふたわぁわぁ騒いでいるさま】を何と表現するでしょう!」 おばあちゃんの話を聞いていなかった孫君、きょとんとした後、即座に言ったものだ! 「自業自得!」 「・・・・・・・」 一瞬の後で大爆笑! 習い始めた「四文字熟語」に凝っていた孫。 正に正解!(~_~;) まさにその通リじゃぁ・・・。 今、その「自業自得」の言葉を噛み締めながらも、頑張っている日々。 ・・・でも、やっぱり今もPCの前にへばりついて・・・。これはいったい何なんでしょう???(~_~;) もうすぐ65だじょ!MEMEさんよぉ。 それにしても、本当の正解「四文字熟語」は何でしょう・・・。^^;
02/10/10 (33) 【はな○○】 生地を買いに電車で出かける。 今日は秋晴れの素敵な日より。 大好きな、ぶらり一人ショッピングには打ってつけの気候。 思い立って電車にとびのる。 日暮里繊維問屋街は私の一番大好きなところ。 一日さまよっていても退屈しない。 で・・・。買った!買った!生地やレースを買い捲って帰途につく。 重い袋を3つも網棚に乗せてほっと一息つく頃には、汗びっしょり! よんこらしょと我が家に着いて、ふと鏡を見てびっくり。 午後から思いつきで飛び出したので、お化粧もそこそこで、しっかり点検しないで出かけたらしく、眉の片方が描いてなかった? はたまた、汗で流れてしまったのか・・・。 片方の眉が半分しかな〜い! ありゃりゃん! ま、終わってしまった事だし、しゃぁない!しゃぁない・・・。(ーー;) 人って、変な事があっても、見て見ぬフリですごしてしまいますよね。 たとえ頭に「ちょんちょこりん」が乗っていようが、背中に落書きがしてあろうが、チャックが開いていようが、ズボンが裂けていようが、かつらがずれていようが、ストッキングが伝染していようが・・・。 ある日、同級生が新宿で集まろうという事になり、何十年ぶりに会った時のこと。 それぞれ、卒業以来の歴史を身体や服装に滲ませながら「あらぁ!」「まぁ!」と再会を喜びあって・・・。 当時「お嬢様」で通っていたT嬢(?)も、その名にタガワズ相変わらずお上品なたたずまい。 白い上等な麻にカッティング刺繍が施された見事なスーツは、卒業後のお幸せさを象徴していた。 と・・・。 あれま・・・。 お出掛け時には、何十年振りの思いも重なって、丹念に入念にお化粧を整えていらしたであろう彼女の鼻の脇に・・・大きな「鼻○○」が・・・。 ほんと、お気の毒だけど教えて差し上げられなかった・・・。 今も美しく華やかに活動していらっしゃる彼女のお噂を耳にするたび、どうしてもその瞬間の事が頭をヨギル。 私って、ツレナイ人かも・・・。 いや、人間ってそんなものですよね・・・。(・・;) 教えて上げなくてごめん!(遅いって!)
02/9/15 (32) 【車中ウォッチング<化粧>編】 今日は結婚式に出席の為に主人とお出かけ。 いつに無く「厚化粧」で武装し、嫌いなストッキングを履き、さぁ出発! 晴れてくれて良かった・・。 敬老の日のためか、車中に立つ人は居ない。 次の駅から乗り込んできた20台最後の年恰好のご婦人が、私の席の遠い斜めの席に座るや、バッグの中をごそごそ。 化粧バッグを開いて、始めた始めた!例の「車中化粧」。 退屈も手伝って、最初から拝見する事に。 正に夢中で、他の方の視線など全く無視しての熱中振りなので、「さりげなく・・見て見ぬふり」は必要ない。 正々堂々と見物出来る素敵なショー! まず取り出したファンデーションらしきものを丁寧に丁寧に、顔にマンベンナク擦り込み、さぁ、部分の調達。 あまり化粧に詳しくない私には、何をつかっているのか見当が付かないが、まぁまぁ・・次から次へと何か取り出しては目の当たりに付けては何十回と無く刷り込んでいる。 本当にしつこい位にいろんなものを目の周りにつけては手鏡を遠く・近くに操って、確認作業。 次は眉描き。これまたしつこく何十回と無くペンシルを操り、手鏡を遠く・近く・・・。 余程神経質な方と見えて、こちらも飽き飽きする程の念の入れよう。 (じゃ、見なければいいのに・・・。(~_~;)) さて頬紅が終わり、口紅に。 筆でまたまた丁寧に丁寧に・・・。ティッシュを加えて余分なものを押さえて、こちらは何とか完了。 と・・・。取り出した「毛抜き」で口の周りをチユクチユク。 こんな揺れる電車の中で毛抜きまでしなくてもぉ・・・。と唖然。 今度はいよいよメーンの「目」! 何やらいろいろ又付け巻くって、最後の仕上げの「マスカラ」付け! 顔を伸ばし、口まであんぐりの演技をしながらまたまた何回も何回もマスカラを下から上に。 と・・。あれま、もう「日暮里」! という事は、既に30分は奮闘している事に! (見ている私もご苦労なこと!) 日暮里を出発しても、まだ右目の作業が終わっていない・・・。 後3分ほどで上野終点! さぁ、私の方が落ち着かなくなってきた。 他のブショなら遣り掛けでもそう目立たないが、目の場合、右目だけ黒々マスカラはないでしょ・・。 ここまでの工程でたっぷり30分掛かっているお化粧が、一番大事な「目」を3分で完了は不可能よねぇ・・。 どきどきしながら上野駅に到着。 この方の時間の使い方は、駅そばを食べていて、一番大事な海老天を最後に食べようと楽しみに残していたのに、発車のチャイムで、食べずに「後ろ髪引かれ組」状態で電車に駆け込むような・・・。 私が降りる時も、彼女はまだ座って口を開けて左目にマスカラを付けていた・・・。 きっと右と左の大きさが違って出来上がっているかも。 それにしても、左薬指にはちゃんとリングをしている彼女が、30分掛けて仕上げたお化粧顔はだれに見しょとて頑張ったのかな・・?。 こんな妻の姿をご主人は知っているのかしら・・・。 「綺麗だよ」などと言って欲しくて30分頑張ったのかな・・・? もしかしたら自分の為にかも。 いやはや、見ている私もしっかり疲れていた。(ばか) それにしても、女の子を産まなくて良かったぁ! あの真剣な鬼気迫る一本勝負を、毎日毎日自分の顔を見ながらやるのだとしたら、毎日毎日「DNA恨み」で満たされるでしょう。 いやぁ・・・恨まれなくて良かった!男子だけを二人生んで・・・。 はぁ・・・。(深いため息) わたしゃ、結婚式の晴れ舞台に出席の今日でも、お化粧時間は「5分」。 えぇえぇ、やり映えがしないお面相だからと言われれば反論はないですけどぉ!
02/7/15 (31) 【 逆ウォッチング 】 このところ、コンサートが続く。 一枚一枚手作りでこつこつ作ったドレスの花舞台を確認する意味もあって、ご招待頂くコンサートをどきどきしながら拝見・拝聴に。 さて、今日もピアノリサイタルの会場に急ぐ私。 電車に乗り込み、いつものように「車中ウォッチング」を始めようかな・・・と向かいの席を何気なくみる。 頃は19歳位のかわいこちゃん。 陶器のような透明感のある肌、目だけのお化粧が涼しげ。 小さな可愛い唇がぽっと仄かに赤く、うっとりと魅せられる初々しさ。 ふと、彼女から見た中年(以上!)女性の私へのウォッチングを書いてみたくなった。 以下は睫毛真っ黒な彼女の言葉。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 あらら、汗噴出して乗って来た太っちょおばさん。見るからに暑くなりそう・・・。 ああいう女性にだけはなりたくないものだわ。 第一、食べる量が多いからこんなに太るんでしょうが・・・。 私だったら食事を少し残して「ごちそうさま」するわ!こんなになる前に。 それに、汗で折角のお化粧がまだらに・・・。 それならお化粧しなければいいのに・・・。よけい暑そう・・・。やだやだ。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 私 ↓ あの・・・。言わせて貰いますが・・。 私だってあなた位の、鼻も・違った「花も恥らう」乙女の頃があったのよん! その頃はお化粧もいらないつるつるぴかぴかの「温泉饅頭の薄皮」みたいな肌をしていましたともさ。 今は「食パン」の皮に無理やりファンデーションを塗りこんだみたいなお化粧をしているけど、これはこれで必要不可欠なのよね。 塗らない素肌は「シミ」だらけ・・・。塗ってもたいした効果も期待出来ないという話もあるけど、ま、この際、気分だけでも・・・。 太っちょの事でも言わせてくださりませ。 ナニを隠そう、私も30歳位まではイッチョマエに心の中で言ってました! 「ああなる前に対策があるだろうに・・・。食べなきゃいいの!食べなきゃ!」 違うんです・・・!食べなくてもああなるんです! 年を取ると! 私なんて、朝食は食パン半枚ですよぉ!それにヨーグルトとバナナとコーヒーと。 そう、コーヒーには「シュガーカット」。 でも!右肩上がりの体重・・・。バナナとヨーグルトを削れって?でもこれはナニの為には不可欠なんだけどなぁ・・・。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 彼女 ↓ まぁ、白と黒の「よこしま」のジャケットを。 人が良さそうだから心はよこしまではないでしょうけど、何もわざわざ太って見える「ヨコシマ」を着なくても・・。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 私 ↓ ヨコシマが太って見える位は私も分かるのよ。 でも、でも、これしか着れる服が無いのよん! スカート丈が長くなった流行のお陰で、今までのスカートが履けないの。 それに伴い、上の洋服のも制限が出来て、これしか合うのがないのよ。 良く見てぇ!これは「麻混」なのよ「麻混」! 端布で作った今が着どきのジャケットなの。正直、前が合うのがこれしかないの。 ダブルに作ってあればボタンをずらしして暫くは着れるんだけどなぁ・・・。 これも今に着れなくなりそう・・・。 ま、ヨコシマの件は見て見ぬふりしてね。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 彼女 ↓ わっ、もう少し履物にも神経を使って欲しいわ! なに?この「入ればいいでしょ?入れば・・・」という感じのドタ靴。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 私 ↓ いや〜ん、見えた? 実はわたくし、サイズ 25 の「EEE」でも入らないことがあるのよん! しかも、重度の「外反母趾」。 何処を探しても、この可哀相なMEME足が入る靴はないの。 やさしい主人は、靴屋とみれば入りそうな靴を探してくれるのだけど、私は「いいの・いいの、又にするわ!」とお店から脱出したくなる惨めさ・・・。 だから、ぽたぽたと音がしそうな「野暮い」靴を無理やり買う羽目に。 仕方ないから、せめて洋服と共布でちょっとした飾りを作って甲に付けたりして、何とかカッコつけているんだけど・・・。 わたしにも、とりあえず「オシャレ心」はあるのよね。 でも、諸事情でこんなテイタラク・・・。 あぁ・・・。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 やん!ミジメ! や〜めた!「逆ウォッチング」!
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