最強武器決定戦

【おわりに】

・最強武器決定せん！？

　何と3年半という長期連載になってしまった「最強武器決定戦」。永遠に続くかと思われたこの企画も、第18回の「ダガー編」をもって全ての武器が終了した。
　――さァ、もう形式だけになってしまった気もするが、一応最後ということで、今までの結果をまとめてみることにしよう・・・！

　そしてお待ちかね！　これらの結果を念頭に置いた上で、いよいよ発表する、FF12における「最強武器」であるッ！
　その決め方に関しては、様々な方法が考えられるだろうが・・・今回は単純に「2つの戦いの平均順位」でランク付けることにした。例えば、ヤズマット戦で3位、オメガmk.XII戦で6位の武器だったならば、平均順位は二つを足した「9」を2で割って「4.5」となる。その値が最も小さな武器が、FF12における「最強武器」ということである。
　さあ、合計で73時間23分30秒にも及んだ単純作業激闘の結果が、今ここに明かされる・・・。

◆1位　「刀」「両手剣」　（平均順位：2.5）

　同率トップを取ったのは、超連撃で攻める「刀」と、性能バランスの良い「両手剣」！　両雄乙ッ！！
　どちらも、プレイ前から「最強武器」の筆頭候補と予想していた武器であり、果たしてその通りの結果となった。
　それぞれ「マサムネ」、「トウルヌソル」の性能が圧倒的であり、これらはFF12の中でも特に強力な武器だと言えるだろう。
　まあ、「刀」に関しては、ややタイムが伸び悩んだ感もあったが・・・それでも、平均順位1位タイを取れたのだから、万々歳の結果である。


◆3位　「槍」　（平均順位：4.0）

　やりィ！
　総合3位に輝いたのは、とにかく「最強の矛」の攻撃力150という数値＆入手手段のドMさが目立つ「槍」。
　連撃率が低いため、スピード系のプレイには向いていないが、その点が逆にバトルの安定感を高め、両戦で中々の好タイムを記録してくれた。
　なお、今回は確率的都合から「最強の矛」*1+「竜の髭」*2（攻撃力91）という構成で戦ったが・・・矛が3本あったら、もう少し早く撃破できたかも？


◆4位　「棒」　（平均順位：5.0）

　（；^o^）「まさか、こんなマイナー武器が4位になるとは・・・」
　このプレイを始める前には、全くと言って良いほど注目していなかった「棒」。その武器が、ここまでの高順位を叩き出した。
　「敵の魔法防御力によってダメージが左右される」という特性は使えるとは言い難いが、それでも攻撃・防御の性能バランスが良く、主力として活躍できる。
　今度FF12を遊ぶ時は、「棒」を主力としたプレイを行ってみよう――そうとまで思わせる結果であった。


◆5位　「ダガー」　（平均順位：5.5）

　この位置にダガーだとッ！？
　高火力の両手武器が続く中、片手武器で一番に出て来たもの。それは何と「片手剣」ではなく「ダガー」だった。
　その理由は、「ねこみみフード」で攻撃性を大きく高められたこと・・・ではなく、攻撃ペースから来る戦闘の安定性が非常に高かったためだと思われる。
　使えない装備の代表格とされることが多い「ダンジューロ」だが、意外にもそれは最強片手剣をも凌駕する武器だったのだ。良かったね、良かったね・・・(´・ω・`)


◆6位　「片手剣」　（平均順位：7.0）

　FF12の基本武器、「片手剣」。店売りの物が多い割には攻撃力が高めに設定されており、盾まで装備することができる。武器に困ったら片手剣でOKだ。
　・・・とまあ、そんな感じの俺の大好きな武器だったのだが、ヤズマット戦・オメガmk.XII戦の両方で、タイムは非常に平凡だった。「ダガー」にさえ負けるという・・・。
　実は、思っていたほど片手剣は強くなかったということだな。でも、それくらいが丁度良い。だって、武器選択の幅が広がるもんね（´ー｀）
　でもやっぱり、店売り＆攻撃力90＆即死10%＆最速入手がガリフ前の「デスブリンガー」は、強すぎると思うんだ・・・。


◆7位　「メイス」　（平均順位：7.5）

　ヤズマット戦は1位、オメガmk.XII戦は14位、二体の撃破タイムを足した順位だと1位、これな〜んだ？
　・・・という感じのふざけたバランスを誇る「メイス」。壁ハメ作戦を使ってヤズマット戦は1時間切り、しかしオメガmk.XII戦も1時間切りギリギリという惨状であった。
　正直、「魔導戦士」のようなキャラクターに装備させる武器としては、「メイス」は全く向いていない。ヤズ戦では闇を強化できる「メイスオブゼウス」が役立ったものの。
　――要は、最近のポ○モンと同じで、物理攻撃と魔法攻撃の両方を活かそうとすると、結果としてどっちも活かせなくなってしまうということである('A`)


◆8位　「斧」　（平均順位：8.5）

　8位に来たのは「斧」。「ダメージのばらつきが大きい」という特性を持っており、基本的には扱いづらさが目立つ武器である。
　特に、高レベルでのプレイとなると、9999を超えるダメージは9999でカットされ、それ以下のダメージはそのままであるため、かなり平均ダメージが少なくなってしまう。
　というわけで、「ゴールドアックス」の攻撃力110という値とは裏腹に、それほどは良いタイムを出すことができなかった。
　・・・まあ、斧ファンにとっては長年の宿敵であるハンマーより速いタイムを記録できたのだから、それだけで満足であろう。誰得・・・？


◆9位　「素手」　（平均順位：9.0）

　全18種類の武器のうち、ちょうど真ん中に来た「素手」。ヤズマット戦でもオメガmk.XII戦でも、ピッタリ真ん中の9位。これは運命を感じてしまう・・・。
　武器としての性能を述べると、「格闘」のライセンスを習得した場合で、攻撃力が90強、連撃率が5。ちょっとした片手剣にも匹敵する値である。
　タイム的にもヤズマットの2時間半、オメガmk.XIIの35分という、一つの基準となる値を出せたように思える。こいつを最初に企画が始まったのは、まさに運命だな（´ー｀）
　・・・まあ、回避0で特殊能力も無いから、通常プレイではまず使うことは無いんだろうけどね・・・。

プレイ日誌　/　プレイ動画（ニコニコ動画）

◆ひとやすみ　-ヤズマットハメ殺し作戦- 盾役2人が、自身を戦闘不能状態にして仲間を復活させる「蘇生」を繰り返し、 敵の攻撃を空振りさせたうえで、攻撃範囲外から「ダーガ」を反射して攻撃する、 お馴染みのハメ技です。 最初の誘導以外操作不要であり、その点で他の「ハメ技」とは一線を画しています。 自分で言うのもアレですが、FF12のシステム的な穴を突いた面白い戦法であり、 俺の遺したFF12における唯一の成果と言えるでしょう(´・ω・`) ところでこの作戦、実は「最強武器決定戦」の出身だったりします。 というのも、この企画の「ボウガン編」でハメ技を作ろうとしたのですが、 それの失敗＆改良をしている過程で「蘇生」を使うことを思い付き、 後のハメ殺し作戦へと繋がる結果になりました。 つまり、「最強武器決定戦」が無ければ、このハメ殺し作戦も無かったということに・・・。 世の中、何が影響するのか分かりませんね（；´ー｀） そして。 この「ヤズマットハメ殺し作戦」は、俺が初めてニコニコにアップした動画でもあります。 当時はテロップを付けて仕組みを解説する技術が無かったため、丸上げとなりました。 幸か不幸か、それにより多くの方からコメントを頂くことができました。 もっとも、左図を見ていただければ分かるように、若干荒れているのが残念ですが・・・。 なお、作戦の立案者として断言しておきますが、決してチートや改造ではありません。 ともあれ、この「ハメ技」を作ったのは、2007年の7月。もう今から3年も前の話です。 FF12も、そういう歴史の中の一作品になったんですね。

◆10位　「弓」　（平均順位：9.5）

　弓ちゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ・・・・・・ふぅ・・・（^ｑ＾）
　遠隔武器の中で、恐らく最も使用頻度が高いと思われる「弓」。その評判に違わず、同系統の武器の中で最も好タイムを記録することができた。
　終盤には技の「遠隔攻撃」が手に入り、空中の敵にも打撃が届くようになるため、そこまで重要でも無くなるが・・・それまでは「弓」のお世話になることであろう。
　しっかし個人的には、FF4で猛威を振るった「アルテミスの弓」「アルテミスの矢」が、それと言った特性の無い平凡な武器になってしまったことが許せないよ(´・ω・`)


◆11位　「忍刀」　（平均順位：10.0）

　ヤズマット戦でのオススメ武器とされる「忍刀」。その評判通り、得意の連撃と弱点を突く闇属性攻撃で、刀に次ぐ3位のタイムを記録した。
　・・・ところがどっこい、オメガmk.XIIはバリアチェンジで闇属性を吸収するため、使えるのは「遠隔攻撃」のみ。そのため、何と17位に甘んじてしまったのである。
　闇属性を吸収する敵に忍刀を使うこと自体が間違い・・・と言いたいところであるが、FF12はアンデッドタイプの敵が異常に多いから、全体的にはやっぱ使い辛いよ('A`)
　あと、見た目的には片手武器っぽいから、「二刀流」ができたら面白かったと思うんだけど、どうだろう？　アイデアが厨二臭いけど・・・。


◆12位　「ハンマー」　（平均順位：11.0）

　斧に負けたああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！！！！
　――言うべきことはそれだけである。まあ、攻撃力的に斧より若干劣るので、仕方無いと言えば仕方無いのだが・・・。
　一応、「斧」も「ハンマー」も特性上ほとんど同じ武器と言っていいので、道中では両者で攻撃力の高いほうを用いていけば良いだろう。
　・・・まあ、同じ攻撃力の片手剣を使った方がダメージは高くなるのだが・・・。


◆13位　「ボウガン」　（平均順位：12.0）

　店で買う以外にも入手手段が多く、高攻撃力の物が手に入りやすい「ボウガン」。この企画ではもう少し上に来るかと思っていたが・・・結果は13位であった。
　やはり、最強ボウガンの「ガストラフェテス」の力不足が目立ったのであろう。「グランドボルト」を装填しても攻撃力80・・・弓だと96行くのに。
　またストーリー中で用いることを考える場合、やはり風が吹くと命中率半減という仕様により、使いづらさばかりが目立ってしまう。
　装填できる矢の追加効果の優秀さや、28という短めのCTから、ポテンシャルは十分にあると思うのだが・・・どうなんだろうねぇ(´・ω・`)


◆14位　「ロッド」「ボム」　（平均順位：13.5）

　（；^o^）「何かマイナーな武器が肩を並べたな・・・」
　「ロッド」は最大MPの値を上げる魔法使いの装備、「ボム」はダメージにばらつきが大きいタイプの遠隔武器。どちらも非常に地味である。
　とりあえず、ロッドは物理攻撃が「杖」より高いため、このプレイでは殴って攻撃をしていった。が、ボムは弓の完全下位互換と言わざるを得ない。
　そう言えば、INT版では、何故かロッドの「最大MPが増える」という特性が無くなっているが、それに注目している人は皆無。やはりそういうことなのだ・・・。


◆16位　「銃」　（平均順位：15.5）

　まあこれは、こんなもんで仕方無いでしょう。リア銃乙！
　・・・レベルや物理攻撃の値に関係無く、武器の攻撃力のみによってダメージが決まる「銃」。命中率100%＆防御力無視というオマケも付いている。
　その特性により、低レベルクリアーでは主力として活躍し、通常プレイでも後衛キャラのサブウエポンとして使えることなど、「弓」に並んで扱いやすい遠隔武器だ。
　パワープレイである「最強武器決定戦」では、下から数えたほうが早い順位となってしまったが・・・それをもって「銃」を弱いと判断するのは、絶対に誤りであろう。


◆17位　「杖」　（平均順位：16.5）

　魔法使いキャラクターの基本装備、「杖」。その多くが持つ属性強化（ダメージ1.5倍）を上手く活かすと、非常に大きなダメージを与えることができる。
　・・・が、実はヤズマットの弱点である闇属性を強化できる杖というものは存在しない。「賢者の杖」は聖属性。「ホーリー」を強化してもなァ('A`)
　そして、せっかく魔力を高める装備を使っているということで、両戦とも魔法を活かした戦術を作ったつもりだったが・・・見事に魔法を殺してしまう結果になった。
　ちなみに、オメガmk.XII戦における「『○』属性に弱い敵 - ○属性の魔法」というガンビットの組み合わせは、結局使わなかった。やらなくても大体想像が付く・・・。


◆18位　「計算尺」　（平均順位：18.0）

　（；^o^）「武器が全18種類なのに、平均順位18.0って・・・」
　「計算尺」は、ダメージの計算が銃と同じ方式であり、最強の一品「ユークリッド定規」なら、防御力無視で1225〜1550のダメージを与えられる。
　片手武器で回避も高く、盾も装備可能だが・・・ヤズマット＆オメガmk.XII戦では回避の値は全くの無意味。よって、このプレイで使うことにはメリットは皆無。
　――ということで、めでたく最弱に降臨した「計算尺」。まあ、計算尺の強みを全く活かせないプレイだったからなァ。むしろ、中途半端な順位より安心した・・・？

　ということで！最強は「刀」＆「両手剣」、最弱は「計算尺」という結果になった。
　他にも、意外に強かった「棒」、片手剣以上の火力を発揮した「ダガー」、4つの遠隔武器のランキング等々・・・思ったよりも、見所は有ったように思う。
　――何はともあれ、長かった「最強武器決定戦」も、ついに完結である。ふぅ、良かったァ・・・（´ー｀）


　そして。
　こんな露骨な順位付けをしておいてなんだが、FF12の楽しさは武器の攻撃力だけでは無い。非常に多くの装備品やアビリティが存在し、それらを自由自在に組み合わせて、思いのままに戦うことができる。そういう楽しみ方が可能なのが、FF12というゲームなのだ。
　実際、ゲーム中の"たかが2体の敵"だけを取り出して戦った「最強武器決定戦」でも、新しいFF12の世界を数多く垣間見ることができた。FF12には、やり込んでもやり込みきれない可能性が存在する。それを念頭に、これからもFF12を楽しんで逝こう＼（^o^）／

　ご愛読ありがとうございました！
　つる先生の次回作にご期待ください！！

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